雑草を売る元手0円のビジネスとは?野草販売の副業に意外な需要

タンポポ副業

山野草を育てて鑑賞する趣味は以前から存在しますが、近頃は道端に生えているような雑草がフリマアプリに出品されるようになりました。完売している例も結構見られるだけに、邪魔者扱いされがちな雑草にも意外な需要がある様子が窺えます。

野草販売を本業の仕事にするのは難しいとしても、副業の手段になら十分になり得る物販ビジネスです。元手0円の雑草を売る副業の始め方について、採取や販売の方法をまとめてみました。高く売れやすい山野草の「仕入れ」には注意点もありますので、記事の後半で詳しく解説します。

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雑草の販売が副業になる?

当ブログでは以前にも山菜を採ってきて売る方法について解説してきました。

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山菜は食用になる山野草の総称ですが、食べられない植物でも観賞用として売れる可能性があります。どのような植物でも売れるというわけではなく、都会の道端で普通に生えているような雑草には需要が多くありません。

筆者は山歩きを趣味としていますが、山でよく見かける山野草がメルカリに出品されているのを見て驚きました。田舎では雑草のようにたくさん生えている植物がネットで販売されていて、それなりに完売している例も多く見られます。春に可憐な花を咲かせるニリンソウなどは、その典型的な例です。

庭に生えたニリンソウ

©YAMATO2022

春の山に行けばニリンソウはいくらでも見られ、地方在住の筆者の家にも毎年4月頃になると庭で花を咲かせます。我が家のニリンソウは勝手に生えてきたもので、庭では雑草の扱いですが、花が終わってしばらくすると葉も枯れてしまうので放置してきました。そんなニリンソウがメルカリに数多く出品されていて、数百円から1,000円以上の価格で売れているのです。

観賞用以外にペットのエサ用として売られている雑草も多く、「こんなものが売れるの?」と思ってしまうような完売例も珍しくありません。庭に生える厄介な雑草も、こうなってくるとお小遣い稼ぎのタネです。

副業として月に1万円以上を稼ごうと思えば、高値で売れる山野草を見つけてくるか、自分で栽培するなりして大量販売する必要があります。種を採ったり苗に育たり、またはドライフラワーに仕立て上げたりすれば、都会の道端にも生えるありふれた雑草ですら商品化が可能です。雑草はアイデア次第でいくらでも売りようがありますので、「元手0円の自然物を売ってお金に換えたい」という人にとっては格好の商品となります。

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雑草を売るビジネスの始め方

ネット販売のイメージ

雑草はこれまで邪魔者扱いされてきただけに、販売ビジネスとしてのノウハウが確立されているわけではありません。そうした中でも特定の種類の雑草には一定の需要が存在し、フリマアプリを通じて個人間で売り買いされるようになってきている状況です。

珍しい種類の山野草を売るビジネスモデルなら企業も参入し、販売ノウハウがすでに確立されています。それほど珍しくない雑草を販売する場合は出品の工夫も欠かせませんが、山野草販売のノウハウを流用することも可能です。

どちらも商品を用意する工程と、販売する工程の2つに作業が大きく分けられます。前者は野外から採取した雑草をそのまま販売するパターンと、栽培して増やした株や種・苗などを販売するパターンの2通りです。採取した雑草をそのまま販売する手順は以下の通りとなります。

雑草販売の手順
  1. 販売する雑草の種類をリサーチする
  2. 売れる見込みのある雑草を採取する
  3. 出品用の写真を撮影する
  4. フリマアプリに写真をアップロードする
  5. 商品名と説明文を入力し、価格設定して出品する
  6. 商品が売れたら保湿対策をした上で梱包する
  7. 梱包した商品を宅配業者に預けて発送する
  8. 代金が指定口座に振り込まれる

雑草を採取する前に写真だけ撮影しておいて、売れてから採取して発送するという手もあります。生の植物はその方が鮮度の良い状態で発送できるため、購入者の理解も得やすいはずです。

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雑草の販売が可能なサイト

フリマアプリ

ここまではフリマサイトのメルカリに出品する想定で話を進めてきましたが、雑草を販売できるサイトは他にもあります。

オークション形式での出品が可能なヤフオクにも、多種多様の山野草が出品されている状況です。珍しい種類の山野草ほど高値で落札されているだけに、斑入りの観葉植物で後述するような「雑草バブル」が起きた例もありました。ありふれた雑草の出品はメルカリほど多くない印象もありますが、園芸植物として栽培されているような山野草はヤフオクの方が高く売れやすい傾向も見られます。

ラクマPayPayフリマなど他のフリマサイトにも雑草や山野草の出品は見られますが、出品数が最も多いのはやはりメルカリです。利用ユーザーの絶対数が多いだけに、少々変わった雑草にも隠れた需要が見つかる場合があります。

いずれのサイトも出品そのものは無料で、商品が売れた場合にのみ6%から10%程度の販売手数料が引かれる仕組みです。それらの販売プラットフォームを利用せずに自分でネットショップを作れば、手数料を少なく抑えることも可能です。BASESTORESカラーミーショップといったネットショップ作成サービスには、初期費用・月額料金0円のフリープランも用意されています。フリマアプリやネットオークションと違って自分で集客する必要もありますが、SNSやブログなどと併用すれば宣伝も可能です。

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雑草の販売は儲かる?

お金を育てるイメージ

雑草の販売で得られる収益は他の商品と同様に、以下の計算式で求められます。

雑草販売の収益計算式

収益単価=販売価格-(梱包費用+送料+販売手数料)
合計収益額=収益単価×販売数量

メルカリに出品して売れた雑草の販売価格が500円だったとすれば、売上の10%に当たる50円が販売手数料として引かれます。梱包費用と送料の合計が平均で100円ほどかかった場合、1品あたりの販売で得られる最終収益は350円程度になる計算です。

この試算で月に1万円を稼ぐには1日平均で1点ずつ売れると仮定して、雑草の採取と梱包・発送作業を月に30回こなす必要があります。それ以上の金額を稼ぐには商品の平均単価を上げるか、または数を多く売るしかありません。少ない労力で効率よく稼ぐためにも、高く売れる野草の種類を把握しておく必要があります。

売れる雑草の種類

ハコベ

Amazon楽天市場では、雑草栽培キットと称する商品が売られています。室内やベランダで雑草を育て、癒やしを得ようという人が増えている証拠です。

そうした「鑑賞」目的以外にも、うさぎやリクガメなどのエサ用として雑草を購入しようという需要が存在します。小動物のエサ用に雑草を買ってくれた人は、以後もリピーターになる可能性のある上客です。個人間での雑草売買に多く利用されているメルカリの例を見ると、以下のような野草がペットのエサ用として完売していました。

ペットのエサ用に売れる主な雑草
  • ハコベ
  • ノゲシ
  • ヤブガラシ
  • カラスノエンドウ
  • 笹の葉
  • シロツメクサ(クローバー)
  • タンポポ
  • オオバコ(乾燥させたもの)
  • ヨモギ(苗)

いずれも郊外なら道端でもよく見かける雑草ですが、環境によっては農薬や除草剤の影響を受けている場合もあります。自宅の庭や所有する山林から採取した雑草であれば(除草剤などを撒いていない限り)、出品の際に「無農薬」と表示することで安全性をアピールすることも可能です。

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珍しい山野草なら高値で売れる可能性も

クマガイソウ

ありふれた雑草もペットのエサ用なら需要は期待できますが、出品価格は1,000円未満という例が大半です。元手0円の雑草であっても、採取や梱包作業の手間はかかります。

フリマアプリを使って販売する際には送料を出品者側で負担するのが通例ですので、売上から送料と梱包費用・販売手数料を引いた残りが最終的な収益です。労力に見合うだけの収入が得られなければ、普通にアルバイトの仕事をした方がよほど稼げるという結果に終わりかねません。

「もっと効率的に稼ぎたい」という場合には、珍しい種類の山野草を栽培して増やしたものを売るという手もあります。珍しい種類の山野草なら、苗や種・球根も高値で取引されている状況です。

クマガイソウやヤマユリは花の観賞用として人気が高く、サギソウやトキワシノブなども数千円で取引されています。沖縄県や奄美地方で雑草のように生えてるクワズイモも、斑入りなら1万円以上の高値で売れた例がありました。ただの雑草も場所が変われば珍しい山野草になり得ますので、地方在住の人は雑草の販売で稼ぐチャンスです。

なお、メルカリやヤフオクで売り買いされている山野草の価格相場は、オークファンを利用すれば把握できるようになります。無料会員でも過去6ヶ月分までの販売状況をチェックできますので、雑草の販売を副業にするなら登録しておいて損はありません。

山野草販売の注意点

道端に生えている雑草は邪魔者扱いされているくらいですので、勝手に採取しても構わないように思いがちです。実際には場所によって判断が異なり、植物の採取が違法になる場合もあります。その場所が私有地となっている場合には、原則として土地の所有者に許可を得ないまま雑草を採取することはできません。

公道の道端や河川敷・自治体の管理する公園などの場合、勝手に生えてきた雑草であっても管理者の財物扱いです。雑草を採取する際にも法律を厳密に適用すれば、いちいち管理者の許可を得る必要があります。

立入禁止の札

現実にはそこまでうるさいことは言わず、個人で利用する範囲内であれば大目に見られているのが実情です。観賞用の山野草やペットのエサ用の雑草に限らず、食用の山菜も同じように採取が黙認されています。法的にはグレーゾーンの状態ですので、販売目的で雑草を大量に採取しようという場合には、念のため管理者の許可を得ておくのが無難です。

国立公園や国定公園・都道府県立自然公園など、自然公園法の対象となっている場所では雑草と言えども採取が厳しく制限されています。自然公園内の特別保護地区では、草1本でも持ち出すのは厳禁です。

特に希少な高山植物が盗掘される被害は、以前から大きな問題とされてきました。珍しい山野草が株ごと持ち去られた例の多くは、個人の鑑賞目的ではなく販売目的ではないかと推察されます。

禁止エリア以外の場所から個人利用の範囲内で少量を採取した山野草を自宅の庭やベランダで栽培し、増やした上で株や苗・球根などを販売のは問題ありません。自分の所有する山林や自宅の庭に生えた雑草であれば、誰に断らなくても自由に採取できます。

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雑草バブルはもう終わり?

コロナ禍の嵐が吹き荒れた2020年から2021年には、巣ごもり需要を背景に「雑草バブル」と呼ばれる現象が見られました。斑入りの観葉植物など従来の園芸植物とは違った「雑草」の人気が高まり、ネットオークションでの高額取引が相次いだのです。

ヤフオクでは前述のクワズイモやサトイモ・アロカシアの他、中南米原産のフィロデンドロンやパキラも万単位の価格で落札されていました。特にフィロデンドロンは落札価格が高騰し、200万円以上の高値で落札された例もあったほどです。

それらの観葉植物も熱帯地方では雑草同然の存在ですが、日本では園芸用の商品として販売されています。極端な高値がついたのは葉にまだら模様が入った個体に限られるとは言え、ただの雑草も場所が変われば珍しい野草になるという典型的な例です。

お金が舞うイメージ

日本で普通に生える雑草がこれほどの高値で売れたわけではないため、以上のような例も今回の記事の趣旨からは少々外れてきます。雑草バブルと言いながら、実際には観葉植物として栽培されている植物の話でした。

フィロデンドロンやクワズイモの価格がここまで高騰した背景には、需要と供給のバランスが崩れていたという事情もあります。数が限られる希少な斑入り観葉植物の需要が急増した結果、投資家までが参入する「バブル」の様相を呈したというわけです。

フィロデンドロンが100万円以上で落札されたのは2021年秋頃までの話で、現在はバブルの状況も落ち着いていると見られます。それでもヤフオクでは依然として、斑入りの観葉植物が1万円以上の高値で取引されています。

投資目的での購入にはリスクもありますが、観葉植物の栽培を趣味としている人にとってはまだまだ稼ぐチャンスです。日本に自生する山野草であっても、葉にまだら模様が入った珍しい個体なら高値で売れる可能性があります。

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雑草ビジネスの副業まとめ

沖縄県西表島のクワズイモ

一口に雑草ビジネスと言っても、販売の対象はさまざまです。投機目的の観葉植物ビジネスがあれば、ありふれた雑草をペットのエサ用として大量販売するビジネスも成り立っています。

収益性が高いビジネスほどリスクも大きく、失敗した場合は多額の赤字を抱える結果となりかねません。庭や道端から採取した雑草をメルカリなどで売るビジネスであれば、たとえ売れなかったとしても赤字にはならないはずです。

転売目的で高価な観葉植物にでも手を出さない限りは、雑草ビジネスは低リスクで気軽に始められる副業です。普通にアルバイトの仕事をするよりも効率的に稼ぐには、売れる種類の野草を選んだ上で出品の工夫も欠かせません。雑草を採取する場所に注意しながら、どの野草に需要があるのか検討してみるといいでしょう。

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