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蜂の巣駆除の仕事はどれだけ危険?副業の手段として稼ぐ方法を解説

軒先に作られた蜂の巣 副業
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スズメバチやアシナガバチなどの蜂は民家の軒先や屋根裏などに巣を作ることも多く、シーズンになると専門業者には駆除の依頼が殺到するようになります。害獣駆除業者やリフォーム業者などが依頼に応じていますが、個人でもその気になれば蜂の巣駆除を引き受けてお金を稼ぐことが可能です。

とは言え蜂の巣駆除はどの季節でも安定して稼げるというわけではないため、本業の仕事には不向きとも言われてきました。1回の駆除で万単位の収入が稼げる場合も少なくないだけに、週末などを利用した副業の手段としてなら結構な割の良い仕事になり得ます。

変わり種の副業としても注目される蜂の巣駆除のやり方について、注意点と合わせて情報をまとめてみました。万が一蜂に刺されてしまった場合の対処方法についても、記事の後半で解説します。

【2022年5月28日追記】蜂の巣駆除の副産物で稼ぐ方法について情報を追加しました。

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蜂の巣駆除の仕事が副業に向いている理由

蜂の巣駆除

日本にはミツバチやクマバチのような性質のおとなしい種類から獰猛な性質を持つスズメバチに至るまで、多種多様な蜂が生息しています。特にスズメバチやアシナガバチは攻撃性が強く、住宅や庭木にも巣を作るため危険な存在です。

一般にアシナガバチは春先から夏までが巣作りのシーズンで、スズメバチは初夏から秋にかけて巣が大きくなるという特徴があります。働き蜂を生み出す女王蜂は越冬して翌年にまた新たな巣を作りますが、巣を外敵から守る働き蜂は越冬できません。

蜂が人を刺すのは巣を守ろうとする防衛行動ですので、蜂の巣駆除の需要も冬以外の季節に限られます。特に駆除の依頼が多いスズメバチの場合は夏から秋に依頼が集中するため、それ以外のシーズンは駆除の仕事も決して多くはありません。年間を通して安定した収入が得られるというわけではないことから、本業の仕事とするには不向きです。

冬場でも出没する害虫やネズミなどの害獣の駆除にも幅広く対応できるなら、便利屋のような形で本業の仕事にもなり得ます。蜂の巣駆除は本業の仕事が休みになる休日や夜間でも対応は可能ですので、副業の手段としては有力な仕事です。後述するように蜂は昼間に活動して夜は休んでいるため、日が暮れるのを待って駆除を行った方が成功率も高くなります。

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蜂の巣駆除の仕事を副業にする方法

実際に蜂の巣駆除を副業の手段とするには、以下のような2通りのパターンが考えられます。

  1. 害虫駆除業者のアルバイトとして働く
  2. 自分で蜂の巣駆除のサービスを開業する

害虫駆除業者の募集しているアルバイトの求人に応募して採用されれば、蜂の巣駆除の仕事に加われる可能性があります。特に夏場から秋にかけてのシーズンは依頼が増えますが、害虫駆除業者で行う仕事の多くはゴキブリやシロアリ・ネズミなど屋内での駆除作業です。

飲食店やスーパーなど店舗からの依頼は営業時間外の夜間に作業を行うケースが多いだけに、日中に会社の仕事があるサラリーマンの副業にもなり得ます。蜂の巣駆除の依頼が入った場合にも、働き蜂が巣に戻った夜間に駆除を実行した方が確実なのも確かです。

害虫駆除業者に雇用されて働く場合には、決められた勤務シフトに従う必要も出てきます。本業との両立が難しいという場合には、自分で蜂の巣駆除のサービスを開業するという手もあります。害虫駆除の仕事は信頼が第一だけに、個人で開業した場合にはどうやって集客するかが課題です。

自分で蜂の巣駆除のサービスを開業

白い防護服姿でガッツポーズをする男性

蜂の巣駆除が副業に向いているとは言っても、何も実績がない個人が依頼を受けるのは簡単ではありません。蜂の巣の駆除方法はインターネットで検索すれば調べられますが、相手は命に関わることもあるほど危険な昆虫です。

蜂の駆除を行うには防護服や駆除剤など専用の道具類が必要になり、危険を最低限に抑えながら効率よく作業を遂行するには専門的なスキルも求められます。たとえ副業でもお金をもらって依頼を引き受けるからには、プロの害虫駆除ノウハウが欠かせないのです。

蜂の巣駆除に必要な道具類を用意したりノウハウを身につけたりするには時間もかかりますが、フランチャイズに加盟すれば短期間で開業できるようになります。未経験の人でも研修を受けることによって専門ノウハウを身につけられるという点と、駆除の案件を紹介してもらえるという点がフランチャイズに加盟するメリットです。フランチャイズに加盟する初期費用を節約したいという場合には自分で蜂の巣駆除のスキルを身につけ、集客も自分で工夫していく必要があります。

チラシやWebサイトを使った集客方法

蜂の巣駆除の料金は1回あたり数千円から10万円程度まで幅が広く、蜂の種類や巣の大きさ・駆除の難易度によって料金が変わります。フランチャイズに頼らず自分で集客すれば料金の全額を収入にできますが、その場合はどうやって集客するかが問題となってきます。新聞折込チラシやポスティングで戸別に配布されるチラシによる宣伝は、以前からよく利用されてきたポピュラーな集客方法です。

チラシを配る際の費用には印刷料金と折込または配布コストの2種類があり、配る枚数が多ければ多いほどコストの負担が大きくなってしまいます。最近はブログやSNSなど、Webサイトを使って集客を行う個人事業主も少なくありません。

家事代行やハウスクリーニング・引越しなどのサービスを比較して予約ができるくらしのマーケットにも、害虫駆除カテゴリの中に蜂の巣駆除のサービスが多数登録されています。無料掲示板のジモティーなども含めたWebサービスを効果的に使えば、個人でも初期費用0円で集客しながら蜂の巣駆除で稼ぐことは十分に可能です。
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蜂の巣駆除の副産物で稼ぐ

たくさんの蜂の巣

駆除を依頼された蜂の巣はただ撤去しただけでも報酬が得られますが、取り外した巣そのものがお金になる場合もあります。蜂の巣は昔から縁起物として珍重されてきただけに、オブジェや魔除けの目的で部屋や軒下に飾っておくような需要があるからです。

実際にメルカリヤフオクにはスズメバチの巣が数多く出品されていて、数千円で売れた例も少なくありません。蜂の巣を駆除する際には安全が第一で、販売できるほど良好な状態で巣を確保するのは難しい面もあります。冬になれば働き蜂がいなくなるため、殺虫剤を使わなくても蜂の巣を安全に採取することが可能です。

夏場でも殺虫剤を使用せずに駆除した蜂の巣からは、蜂の子と呼ばれる幼虫を採取して食用にしている人がいます。ヤフオクには自分で採集した蜂の子を出品している人も見かけるほどです。

スズメバチの働き蜂は昆虫標本としても需要があるため、ヤフオクだけでなくメルカリでも出品例は少なくありません。防腐処理を施したりする手間もかかりますが、蜂の巣駆除の仕事で得た副産物で収入を増やす方法の1つに数えられます。

蜂の巣駆除はどれだけ危険な仕事?

スズメバチ注意の看板

以上のような手段を使えば個人でも蜂の巣駆除の副業を始められますが、この仕事はとにかく危険を伴います。巣を撤去しようとすれば当然のことながら働き蜂に刺される危険が出てくるため、専用の白い防護服に身を包んで作業を行うのが基本です。

蜂は色を識別する能力を持たない代わりに白と黒を明確に区別し、天敵となるクマの色でもある黒に対して攻撃的に反応するという性質を持ちます。人間でも黒っぽい服を着ていると蜂に攻撃されやすく、頭髪を露出したままだと頭を重点的に狙われてしまうのです。

蜂は白に対しては反応が鈍いことから白い防護服が駆除作業に使われていますが、蜂を必要以上に刺激して興奮させてしまうと防護服の上から刺されることもあります。防護服を着ていても絶対に安全というわけではありませんので、駆除の際には可能な限り蜂を刺激しないよう慎重に行動しなければなりません。運悪く蜂に刺されてしまった場合には患部に痛みが走って腫れるだけでなく、人によってはアレルギー症状やショック症状が出る場合もあります。

蜂の巣駆除の基本的な手順

蜂の巣駆除の作業

モンスズメバチを除く大半の蜂は日中に飛び回り、夜になると巣に戻って休息するという性質を持ちます。昼間に蜂の巣を撤去しても、外に出ていた働き蜂までは退治できません。働き蜂が巣に戻った夜間に駆除を実施した方が、巣全体の駆除に効果的です。

昼間のうちに依頼人の自宅を訪れて付近を飛び回る働き蜂を観察しながら巣のある場所を突き止め、明るいうちに駆除の作戦を練っておきます。日が暮れてから再度訪れて作戦を決行し、外から戻った働き蜂ごと巣を一挙に駆除するのが基本的な手順です。

懐中電灯に赤いセロファンをかけて巣を照らせば、働き蜂に気づかれずに作業を進めることができます。とは言え蜂は巣の近くで動くものや振動、香水などの匂いにも反応しやすいだけに、巣に近づく際には細心の注意が必要です。

巣に数メートルまで接近したところでスプレー式の駆除剤を噴射し、異変に気づいて飛び出してきた働き蜂はラケットなどで叩き落とします。掃除機を改造して自作した吸引器で飛び回る蜂を吸い取ったり、煙幕を張って蜂を麻痺させたりするのも、スズメバチハンターとも呼ばれるプロの技です。

最後は巣を大きなゴミ袋に収納することで駆除も一段落ですが、その際には働き蜂より一回り大きい女王蜂を絶対に逃してはなりません。働き蜂なら逃してもそれ以上増えることはありませんが、幼虫を生む能力を持つ女王蜂を逃してしまった場合は新たな巣を作られてしまう恐れが残ってしまうのです。

蜂に刺された場合の応急措置

蜂の巣駆除の仕事はいつも順調に進むとは限らず、働き蜂を刺激してしまって集中攻撃を浴びるリスクもあります。人間のすることだけに失敗も付きものとは言え、防護服越しでも刺されてしまった場合には応急処置が必要です。

蜂の毒針から注入される毒が体内に入ると異物として認識され、免疫反応が生じて排除しようとします。2回目に刺されて同じ抗原が侵入した際には、1回目のときに作られた免疫抗体の反応が強く出る場合も珍しくありません。

この免疫反応には個人差があって、蜂アレルギー体質の人は要注意です。蜂に刺されることで作られる免疫抗体の種類がIgG抗体ならアレルギー反応も起きませんが、中にはIgE抗体が作られる体質の人もいます。IgE抗体はアレルギー反応の原因となる物質で、ハチ毒の抗原と出会うことで過剰な免疫反応が生じてしまうのです。

こうした蜂アレルギーの人が2回目に刺されると、患部の痛みや腫れ以外にもしびれやめまい・呼吸困難・意識障害といった危険な症状が出やすくなります。アナフィラキシーショックと呼ばれるこれらの症状は命に関わる場合がありますので、蜂の巣駆除の副業も蜂アレルギー体質の人にはあまりおすすめできません。蜂に刺されて命を落とした人の多くは、このアナフィラキシーショックによる急激なアレルギー症状が原因でした。

腕に止まったスズメバチ

蜂アレルギーでなければ刺されても構わないというわけではなく、刺されれば当然痛い思いをすることになります。特にスズメバチは1匹で何度でも刺せる上に毒性も強く、何箇所も集中的に刺された場合は蜂の毒そのものの作用で危険な状態になりかねません。

蜂の巣駆除の作業で万が一刺された場合に備え、毒針や毒液を吸い出すポイズンリムーバーという器具を用意しておくといいでしょう。ハチ毒は水溶性ですので、毒を絞り出すようにしながら刺された箇所を流水で数分間洗い流すのも効果的です。筆者も自宅でアシナガバチに手を刺されたことがありましたが、直後に水道水で洗ったおかげでたいして腫れずに済みました。

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蜂の巣駆除の副業まとめ

難易度の高い作業をこなせば1回で数万円以上を稼ぐことが可能な反面、蜂の巣駆除は以上のような危険も伴う仕事です。稼げる副業だからと言って安易に手を出すと痛い目に遭いかねませんが、防護服などの装備を万全に整え、駆除ノウハウもしっかり身につけた上でなら挑戦してみる価値はあります。

少しでも早く稼ぎたいという人はある程度の初期費用を投じてでも、フランチャイズに加盟した方が結果を出しやすいものです。できるだけ費用をかけずに蜂の巣駆除の副業を始めたいという人は、効果的に集客できるWebサービスの活用も欠かせません。

どちらにしても蜂の巣駆除の仕事は地域の中で蜂の存在に悩まされている人たちを救う大切な役目ですので、人がやりたがらない仕事を率先して引き受けることで相応の対価が得られる面があります。副業の中には虚業のような仕事でお金を稼ぐ手法も少なくありませんが、蜂の巣駆除は人の役に立つという点では最もやりがいのある仕事の1つと言えるでしょう。

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