在宅で収入が得られる副業と言えば、パソコンを使って作業を行う仕事を想像しがちです。タイピングや文章力・プログラミングのスキルが求められる仕事が中心で、パソコンが苦手な人には少々ハードルが高いかもしれません。電話を使った在宅の副業であれば音声通話がメインとなるため、パソコンが得意でない人でも始めやすいものです。
そこで今回は電話で稼ぐ副業を6種類選び、それぞれの特徴と稼げる金額の目安をまとめてみました。電話を使って収入を得る手段の中には注意が必要な仕事もありますので、メリットとデメリットについても記事の後半で解説します。
電話で稼ぐ在宅副業6選
通常のテレワーク中でも必要に応じて電話を使用し、会社や取引先と連絡を取る場合はあります。今回紹介するのは単なる連絡手段として電話を使うのではなく、電話の使用そのものを仕事とする6種類の副業です。中にはパソコンを併用する仕事も含まれますが、アプリを使って通話を行う仕事ならスマホ1つあれば始められます。
当ブログが厳選した「電話で稼ぐ在宅副業」6選は以下の通りです。
- 在宅コールセンター
- モーニングコール代行
- 電話占い師
- 愚痴聞きサービス
- クラウドソーシングの電話サポート案件
- スキルシェアマーケットの電話相談サービス
それぞれ詳しく解説していきます。
在宅コールセンター
コールセンターと言えば大勢のオペレーターがオフィスに集まり、電話サポートなどの仕事に従事している姿を想像しがちです。これまでは設備の関係もあって、コールセンターの仕事をするには出社する必要がありました。
現在では専用のパソコンやヘッドセットなどを自宅に持ち込むことで、コールセンターの仕事が在宅でもできるように変わってきてます。コールシェアのように在宅専門のコールセンターも登場しているほどで、新たな在宅ワークとして定着しつつある状況です。在宅コールセンターの仕事は自分が都合のいい時間帯を選んでできるため、電話を使った副業の手段になり得ます。
コールセンター業務には顧客からかかってきた電話に対応するインバウンド業務と、営業電話をかけるアウトバウンド業務の2種類に大きく分けられます。テレオペと呼ばれるインバウンドの仕事は時給1,000円から1,500円という求人が多く、技術的な専門知識を要するヘルプデスク以外は仕事の難易度が低めです。オフィスワークの経験があって電話対応や接客の仕事をしていた人であれば、テレオペ業務の経験がなくても十分に適応できます。
一方のアウトバウンド業務は営業電話をかけるテレオペの仕事と、アンケート調査を行うテレマーケティングの仕事があります。テレマーケティングも時給1,000円から1,500円程度が平均相場ですが、テレアポ業務は成果報酬制が採用されている求人も少なくありません。営業成績によって報酬が大きく左右されるとは言え、商品やサービスを勧めるのが上手な人は月に10万円以上稼ぐことも可能です。
在宅コールセンターの仕事については、以下の記事で注意点とともに詳しく解説しておきました。
モーニングコール代行
在宅コールセンターの仕事は相手次第で通話時間が左右され、時として1本あたりの通話が長時間に及ぶ場合もあります。モーニングコール代行の仕事なら、朝の指定された時刻に1件あたり1分間程度電話をするだけです。朝起きるのが苦手なサラリーマンや、大事な会議を控えたビジネスマンなどが主な顧客となります。
モーニングコール代行サービスを利用しているのは男性が大半だけに、女性に向いた仕事です。寝坊したりして指定された時刻に電話ができないと相手に迷惑をかけることになるので、早起きが苦にならず約束の時間をきっちり守るという人に向いています。
モーニングコール代行は通話時間が短いため、電話1件あたりで得られる報酬は100円前後が平均的な相場です。数を多くこなして1日に何件もモーニングコールを引き受ければ、安定して稼げるようになります。1件100円でも1日に10件こなせば、実質10分程度の作業で1,000円稼げる計算です。
ただしモーニングコール代行の仕事を始めようとしても、アルバイト求人サイトでは募集がなかなか見つからないという問題があります。スマホのアラーム機能や目覚まし時計を使って起きる人が圧倒的に多いせいか、モーニングコールのサービスを行う会社も決して多いとは言えません。
時給換算で効率的に稼げるこの「おいしい仕事」をするには、数少ない代行会社の募集する求人に応募するのが最も手っ取り早い方法です。代行会社を通さずにスキルシェアサイトを利用し、モーニングコールのサービスを個人で出品するという手もあります。それぞれの詳細については、モーニングコール代行バイトの求人が少ない理由とは?解決方法を紹介で詳しく解説しておきました。
電話占い師
副業で占い師の仕事をするには、対面鑑定と対面によらない鑑定という2種類の鑑定スタイルがあります。コロナ禍で対面鑑定がやりにくくなった中で、電話占いやチャット占いなど対面によらない鑑定方法に転じる占い師が増えています。
特に電話占いはコロナ禍の以前から女性の間で人気を集めていただけに、副業で占い師の仕事を始める場合にも有力な選択肢の1つです。占星術やタロットなど何らかの占術を扱う知識も必要ですが、電話占いサイトでは霊感や霊視による占いを得意としている占い師も少なくありません。
統計学的な手法を用いて鑑定を行う占術と違って、霊感占いや霊視占いは難解な占術に関する知識がなくても鑑定ができるという点が強みです。電話占いとの相性もいいせいか、サイトに所属する占い師は霊感・霊視占いを得意とする人の割合が占い館より多いという特徴も見られます。
それだけに相手の目の前で占いを行う対面鑑定と比べ、電話占いは占術以上に相談能力が重要になってきます。電話による音声でのやり取りだけで相談者の悩みを把握し、的確なアドバイスをしたり、傷ついた心を癒やしてあげたりする仕事です。悩み相談や心理カウンセラーなどと似ている面もある仕事で、友人によく悩みを打ち明けられるような人に向いています。
電話占い師になるには占いサイトの募集する求人に応募し、オーディションに合格する必要があります。電話で鑑定を行った報酬は、1分あたりいくらという完全出来高制で支払われるのが一般的です。待機時間中は報酬の対象にならないのが普通なので、指名してくれるリピーターをどれだけ増やせるかが鍵となってきます。
売れっ子の占い師になると月に100万円以上稼ぐことも可能ですが、なかなか指名してもらえなければ月収1万円以下というほど収入格差の大きい世界です。副業で活動を行う場合は、月に10万円以上稼ぐのが1つの目標となります。
愚痴聞きバイト
次に紹介する副業は、テレビの情報番組でもたびたび紹介されている愚痴聞きバイトです。「傾聴サービス」や「リスニングスタッフ」とも呼ばれ、主婦を中心に話題を集めてきました。その名の通り電話を使って顧客の話し相手になり、愚痴や悩みなどを聞いてあげるのが主な仕事内容です。
愚痴聞きサービスで若者が話し相手の場合は将来の夢を聞いてあげたり、話す練習に付き合ったりする場合もあります。自慢話や世間話に付き合うこともあって、話の内容は相手によってさまざまです。
悩み相談や心理カウンセリングの仕事と似ていますが、愚痴聞きサービスは基本的に相手の話を否定せずアドバイスもする必要はありません。あくまでも聞き役に徹する仕事ですので、他人と話すのがそれほど得意でない人でも務まる可能性があります。
愚痴聞きサービスは近くに適当な話し相手がいないような人にも利用されていますが、家族や友人だと関係が近すぎるためかえって話しづらい事柄も多いものです。愚痴や悩みはそういう身近な人よりも、まったく無関係の人の方がかえって話しやすかったりします。
愚痴聞きバイトは自宅にいて電話1本で稼げるだけに、専業主婦はもちろん会社員の副業としても人気の仕事です。愚痴聞きサービスの仕事を始めるのに資格や経験などは不要で、これと言った特技のない人でも気軽に始められます。相手の話を聞くのに電話を使う関係上、自宅にある程度静かな環境が確保できる人に向いています。
愚痴聞きサービスを運営している会社にリスニングスタッフとして採用された場合は、時給800円から1,000円程度が給料の平均的な相場です。後述するスキルシェアサイトを利用し、自分で価格設定して愚痴聞きサービスを出品するという方法もあります。
愚痴聞きバイトの仕事はモーニングコール代行と同様に、アルバイト求人サイトで探しても募集がなかなか見つかりません。愚痴聞きサービスを運営している会社のHPから直接応募するしかありませんが、研修などの名目で高額な初期費用を請求してくる会社には注意が必要です。
愚痴聞きバイトの安全性については、愚痴聞きサービスは危険なバイト?在宅で安全に稼げるかどうかを検証で詳しく解説しておきました。求人を探す際の参考にしてみるといいでしょう。
クラウドソーシングの電話サポート案件
在宅で収入が得られる仕事を探す際には、クラウドソーシングを利用するのが最も効率的です。クラウドワークスやランサーズなどのサイトにはさまざまなジャンルの在宅ワークが掲載されていて、その中には電話を使ってする仕事も募集されています。
クラウドワークスには「ビジネスサポート」のカテゴリ内に、「電話サポート」「カスタマーサポート」のサブカテゴリが存在します。テレアポ業務や電話営業・サポート対応など、ほとんどは在宅で完結する仕事です。固定報酬制のプロジェクトで募集されている案件が多いですが、中には時給1,000~1,500円程度で時間単価制の案件も見られます。
先に紹介した在宅コールセンターの仕事と似ていますが、クラウドソーシングで募集されているのは案件単位で業務委託契約を結ぶ仕事です。単発の案件で実績を積んでいけば、クライアントから継続依頼を受ける可能性もあります。オフィスで電話対応を含めた事務系の仕事経験がある人は、電話案件が豊富なクラウドワークスで案件を探してみるといいでしょう。
なお一部で「クラウドソーシングは稼げない」という声もありますが、その理由についてはクラウドソーシングは稼げない?時給換算で効率的に稼ぐコツを解説で筆者なりに考察してみました。
スキルマーケットの電話相談サービス
ココナラに代表されるスキルマーケットはクラウドソーシングと逆に、仕事を引き受ける個人が自分の「得意」をサービスとして出品する仕組みです。ココナラには「占い」や「悩み相談」の他、「愚痴聞き・話し相手」のカテゴリもあります。
サービス提供方法はサイトによって異なりますが、ココナラの場合はトークルームを使った通常サービスの他に電話相談サービスとビデオチャットサービスも利用が可能です。これと言った特技がない人でも、電話を使った悩み相談や話し相手を務めるサービスなら在宅で稼げる可能性があります。
ココナラには無料通話が可能なアプリも用意されているため、電話相談サービスを提供しても通話料金がかかりません。電話相談サービスを出品するには本人確認も必要ですが、アプリを使えば電話番号が相手に通知されないので安心です。
電話相談サービスを出品した場合でも購入されたら相手とトークルームでやり取りを行い、実際のサービスは電話を使って提供することになります。通常出品ではサービス全体でいくらという形に価格設定するのが一般的ですが、電話を利用したサービスでは1分あたりいくらという形で価格設定している例も少なくありません。中には延々と何時間も悩み相談や話し相手を続けるように希望する相手もいるため、従量制の料金設定にした方が稼ぎやすいからです。
ココナラの通話アプリを利用すれば間に運営会社が入りますので、電話番号を相手に知られたりする心配もありません。電話相談サービスで稼げる金額は人によってさまざまですが、月の収入が30万円前後に達する主婦もいます。
ココナラ以外にもSKIMA(スキマ)タイムチケットで、同じように電話を使ったサービス提供が可能です。スキルマーケットで稼ぐ副業については、得意をお金に換えるスキルマーケット10選!稼ぐ仕組みを解説で各サイトの特徴など詳しい情報をまとめておきました。
電話を使う在宅副業のメリット
在宅で収入が得られる副業の多くはパソコンを使って作業を行う仕事で、ある程度のPCスキルが求められます。以上で紹介したような電話を使う副業であれば、そこまでのPCスキルは必要ありません。在宅コールセンターやモーニングコール代行の仕事でもパソコンを使用するのが普通ですが、タイピングに自信がないという人でもこなせる範囲内です。
電話占い師や愚痴聞きサービスであれば、パソコンを持っていない人でもスマホ1つで稼げるようになります。「パソコン操作に自信はないけれど、話すのは得意」という人に向いた副業です。
通話に集中できる静かな環境さえ用意すれば、外に出なくても収入が得られるという点も電話を使った副業のメリットです。音声通話だけで完結する仕事なら、ビデオ通話と違って化粧したり身なりを整えたりする必要もありません。
電話を使った副業の注意点
以上のような多くのメリットがある一方で、電話を使った在宅の副業にも注意すべき点があります。特別なスキルが不要で誰でも手軽に稼げる仕事というイメージが広まったせいか、詐欺まがいの求人を募集している業者が紛れ込んでいる可能性もあるからです。
仕事を始めるために研修費用や機材代金と称して、高額の初期費用を請求してくるような求人も過去にはありました。電話を使った仕事に限りませんが、在宅で収入が得られる仕事は以前からそうした「在宅ワーク詐欺」の温床となっている面があります。費用を上回るだけの収入が稼げるようになればいいのですが、最初の話ほど稼げず収支が赤字になってしまうのが普通です。
ちなみに「かかってきた電話に出て男性客と会話をするだけで高収入が稼げる」という仕事も、世の中には以前から存在します。女性限定の仕事で「テレフォンレディ」などと呼ばれていますが、今回の電話で稼ぐ副業6選には入れませんでした。
個人情報は公開しない建前となっているため「危険はない」と紹介しているサイトも少なくありませんが、そういう記事にはたいていテレフォンレディ業者の広告が貼ってあります。広告を掲載する以上は、「危険がある」などと書くわけにはいきません。
実際には話の流れで個人情報をついバラしてしまったり、個人が特定されるような情報を巧みに聞き出されてしまったりする人もいます。安全性に関してはその人次第の面がありますので、まったく危険がないとは言い切れません。誰にでもおすすめできる仕事とは言えないため、今回の6選では対象外とさせていただきました。
電話で稼ぐ副業まとめ
以上のような注意点もありますが、電話を使った在宅副業はコミュニケーション能力を生かして収入が得られる貴重な仕事です。友人から悩み事をよく打ち明けられたりして頼りにされているような人や、人と話すのが得意な人に向いています。コールセンターに勤務した経験を持つ人や、対面鑑定で占いの仕事をしていた人なら、在宅でも電話を使って高収入を稼ぐことが可能です。
今回紹介した6種類の仕事は、主婦や会社員の副業としてすでに定着しつつあります。前述したような注意点さえ忘れなければ、詐欺まがいの業者に引っかかることもないはずです。この記事を参考にしながら、自分に合った在宅の副業を選んでみるといいでしょう。
コメント
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