PR

水草を売る副業は儲かる?栽培の始め方と売る方法について解説

水槽の水草 副業
記事内に広告が含まれています。

自分で栽培した野菜や園芸植物を売る副業に取り組む人が増えていますが、ホテイアオイやアナカリスのような水草もその1つです。水草はアクアリウムの水槽に使う需要があるため、フリマアプリを利用した個人対個人の取引が活発に行われています。水草を増やして売る副業の始め方について、栽培と販売方法に分けて基本情報をまとめてみました。

スポンサーリンク

水草の栽培を副業にする方法

野菜や観葉植物の出品が可能なメルカリで検索してみると、非常に多くの種類の水草が出品されていることがわかります。プロの農家が栽培した商品も含まれていますが、個人が副業で栽培した水草を出品している例が大半です。ラクマヤフオクでも、さまざまな種類の水草が盛んに売り買いされています。

水草は熱帯魚を飼っている人の間で需要があるだけでなく、メダカや金魚・ザリガニなどの飼育にも欠かせません。水草だけを水槽で育てて楽しんでいる愛好家も存在するほどに、アクアリウムの中で一大市場が形成されているわけです。

アナカリスと水温計

専門店で水草を購入すると結構な値段がするだけに、「少しでも安く手に入れたい」という人は少なくありません。フリマアプリやネットオークションを利用すれば、個人対個人の取引で水草を安く購入することも可能です。

店ではなかなか売っていないような珍しい種類の水草を手に入れたいというマニアを含め、個人が栽培した水草を買ってくれそうな人はかなりの人数が存在すると見られます。そういう人たちを相手に商売すれば、水草の栽培が副業として成り立つようになります。

水草を売る副業を始める手順は、以下の通りです。

  1. 水草を栽培するための道具を揃える
  2. 購入または採取によって水草を用意する
  3. 水草を栽培して増やす
  4. 増やした水草をフリマアプリやネットオークションに出品する
  5. 商品が売れたら梱包し、指定された住所に発送する
  6. 商品が届いた後に代金が振り込まれる

(1)~(3)の水草の増やし方と、(4)~(6)の販売方法に分けて、それぞれ詳しく解説します。

スポンサーリンク

水草の増やし方

ホテイアオイ

水草には水の中で育つ水中葉と、水の外で育つ水上葉があります。同じ水草でも水槽の水で育てると水中葉を出し、水槽の外で土に植えると水上葉が伸びてきます。水上栽培の方が水中葉を育てるより管理が楽で、配送時にも傷みにくいところが強みです。

その代わり水上葉を水中に植えると葉がいったん枯れ、水中葉に生え変わるまで10日から2週間程度の時間がかかります。ホームセンターなどの店舗で売られている水草は水上葉が多くを占めていますが、フリマサイトでは水中葉を出品している人も少なくありません。

個人が販売目的で水草を増やす方法も、室内の水槽で増やすやり方と屋外で栽培して増やすやり方の2通りがあります。栽培環境によって用意する道具や管理の仕方が違ってきますので、以下にそれぞれの概要をまとめてみました。

室内の水槽で栽培

室内で水槽を使って水草を栽培する場合、水槽以外にも以下のような道具類が必要です。

  1. 光合成を促すための照明装置
  2. 同じく光合成に必要な二酸化炭素を補給するCO2添加装置
  3. 水質を維持するための水槽フィルター(外部フィルターを推奨)
  4. 冬場に水温を維持するためのヒーター
  5. ミナミヌマエビやヤマトヌマエビなど水草についた苔を食べる水生生物
  6. 水槽内に敷き詰める砂(ソイル)
  7. 水草の発色を良くするための液肥

これらの道具類をゼロから買い揃えた場合の初期費用は、水槽1台あたり5万円前後です。普段からアクアリウムを趣味としている人なら機器類を流用できますが、CO2ボンベや電気代などのランニングコストが月1,000円前後かかります。

液肥は葉から栄養分を吸収するタイプの水草を元気にする目的で使用する液体状の肥料です。ほとんどの水草は液肥を使わなくても栽培できますが、ウィローモスやリシア・カボンバなどの色を鮮やかにする目的にも使われます。

水草を増やす代表的な方法は以下の通りです。

  • アナカリスやパールグラスなどの有茎草を増やす挿し芽
  • アマゾンソードやアヌビアスナナなど根生水草を増やす株分け
  • ランナーと呼ばれる地下茎を伸ばす水草をトリミングして植え替える差し戻し方式

挿し芽や株分けといった方法でいくらでも増やせるという点では、水草の栽培もハーブや多肉植物を増やすのとそれほど変わりありません。それを水槽の水中栽培で行うところは、水草独自の面白さがあります。

屋外で水上栽培

睡蓮鉢で水草のビオトープ

水草を水中栽培するには照明装置やCO2添加装置が必要で、結構なコストがかかってきます。水中ではスネールと呼ばれる巻き貝や苔も発生しやすいだけに、水の管理もなかなか大変です。

屋外の水上栽培なら一般的なガーデニングに近い感覚で水草を効率的に増やせるため、管理も圧倒的に楽です。用意する道具も大きめの容器と水やりをするためのジョーロ程度で、水中栽培と比べてコストを大幅に節約できます。

通常のガーデニングに使われる植木鉢やプランターは、底が穴や網状になっていて水が抜ける仕組みです。水草を水上栽培する場合は水が抜けないように、タッパーなど穴が開いていない容器を使う必要があります。

屋外での水上栽培に向いているのは、以下のような種類の水草です。

  • オーストラリアンクローバー
  • ニューラージパールグラス
  • キューバパールグラス
  • グリーンロタラ
  • ロタラワリッキー
  • ピグミーマッシュルーム
  • ショートヘアーグラス
  • アヌビアス・ナナ
  • ミクロソリウム

他の種類の水草でも条件が整えば、屋外での水上栽培が可能な場合があります。庭やベランダなど屋外の栽培環境が用意できる人は人は、いろいろとチャレンジしてみるといいでしょう。

川や沼で採取が可能な水草も

自生するオオカナダモ

屋外の水上栽培ならコストもそれほどかかりませんが、集合住宅に住んでいたりして栽培スペースが確保できない人もいます。室内で水草を水中栽培するには費用の負担が大きいだけに、経験がない人はなかなか手を出しにくいものです。

水草は川や用水路・池など、自然の環境にも多く見られます。天然の水草を採取してきてフリマサイトで売れれば、実質的に元手0円で稼ぐことも可能です。

自然環境で採取が可能な水草には、以下のような種類があります。

  • アナカリス
  • マツモ
  • ウィローモス
  • ホテイアオイ

いずれもフリマサイトでは結構な需要がある売れ筋商品で、栽培物だけでなく天然物の出品例も少なくありません。天然物の出品は限られてきますが、カボンバやミズワラビ・サンショウモ・ミズオオバコ・オモダカといった水草も自然環境で採取が可能です。

川や沼などで採取してきた天然の水草には苔がついていたり、魚や貝などの卵が付着したりしている可能性があります。そのまま販売するとトラブルに発展しかねませんので、天然物の水草を採取したら水できれいに洗ってから出品するのがマナーです。

水田や農地近くの用水路でも水草の採取は可能ですが、そういう場所では農薬に汚染されている可能性もあります。他人の所有地で水草を採取する際には、持ち主の許可が必要な点にも注意が必要です。

水草を売る方法

梱包された荷物

水草はホームセンターやアクアショップでも売られていますが、そういう店では信頼できる卸業者から商品を仕入れています。業者でもない個人が自分で栽培したり野外から採取したりした水草を持ち込んでも、買取はしてくれないのが普通です。

個人対個人での取引を仲介しているフリマサイトを利用すれば、店舗や卸業者を仲介せずに水草を販売できるようになります。個人でネットショップを開業して売るという手もありますが、集客の面ではフリマサイトに出品するのが圧倒的に有利です。以下のようなフリマサイトが、水草の販売に利用されています。

フリマサイトよりは出品数が少なめですが、minneCreema(クリーマ)iichiといったハンドメイドマーケットにも水草が出品されています。

この中で最も売りやすいのは、利用ユーザーの絶対数が飛び抜けて多いメルカリです。ヤフオクにはフリマ形式だけでなくオークション形式での出品も可能で、珍しい種類の水草なら落札価格が釣り上がる可能性があります。自分の利用しやすいサイトを選んで、出品を試してみるといいでしょう。

水草の副業でどれだけ儲かる?

メルカリに出品された水草の完売例を価格の高い順にソートすると、1万円以上の高値で売れた例が何件か見つかります。いずれも珍しい種類の水草をマニアが購入したと見られる事例です。

こうした実例を見ると水草栽培の副業で一攫千金が狙えるように思いがちですが、万単位の高値で売れているのは全体のごく一部に過ぎません。アナカリスやホテイアオイのように供給量の多い水草になると、最低価格の300円でようやく完売している例も少なくない状況です。

出品する水草の種類と量にも数字は左右されますが、販売実績が少ないうちは価格を低めに設定した方が売れやすくなります。ホームセンターなどで安価に売られているのは、屋外で水上栽培が可能な種類の水草が大半です。

たくさんの百円玉

もっと効率的に稼ぎたい場合はそういう種類の水草を避け、南米産など珍しい種類の水草を入手して室内で水中栽培で増やすという手もあります。照明装置やCO2添加などでコストはかかりますが、増やした水草が高値で売れれば初期費用を取り戻すことも可能です。珍しい種類の水草ほど栽培の難易度が高くなりますので、アクアリウムの中級者以上に向いた稼ぎ方と言えます。

屋外での水上栽培なら初心者でも始めやすいですが、収益性はどうしても低くなりがちです。売上から梱包費用と送料・販売手数料を引くと、利益率の低い水草は1出品あたり数百円程度の収益しか残りません。収益ベースで月に1万円以上を稼ぐには、月間で数十件の売上が必要になる計算です。

珍しい種類の水草を1件あたり数千円以上で売れれば、1件から数件の販売で月1万円以上稼げるようになります。まずは栽培のしやすい低価格帯の水草から始めて販売実績を積み重ね、栽培スキルを身につけたところでレアな品種の栽培にもチャレンジするのが無難です。

水草の副業まとめ

マツモ

メルカリやヤフオクのようなフリマサイトには、全体像を把握しきれないほど多くの水草が出品されている状況です。メルカリでは実際に完売した例が1,000件以上に及び、アクアリウムを趣味としている個人同士で水草が活発に売り買いされている様子が窺えます。

業者を介さずに水草を購入する人が増えていることから、ハーブや多肉植物の栽培と同様に副業として成り立つようになりました。珍しい種類の水草を増やすのに向いた室内での水中栽培には、照明装置やCO2添加装置などで数万円の費用が必要です。屋外で水上栽培すればコストを大幅に節約できますが、栽培が可能な品種はホームセンターでも安く売られている水草が中心となります。

川や池などに生えている天然の水草を採取すれば、コストを0円にすることも可能です。初心者でも売りやすい種類の販売から始めて、自信がついたところで難易度の高い水草の栽培に移行することをおすすめします。

タイトルとURLをコピーしました